三越伊勢丹 ムードマークバイイセタンの事例に学ぶ、SNSとWebを統合した分析と生成AIを活用したWeb施策

株式会社三越伊勢丹(以下、三越伊勢丹)が2019年10月に立ち上げたカジュアルギフトサイト「MOO:D MARK by ISETAN(ムードマーク バイ イセタン)」は、25歳から40歳前後のミレニアル世代をターゲットにしている。独自にセレクトしたものも含めて4,000以上ものアイテムが取り揃えられており、住所を知らない相手にもLINEやSNSのDMでギフトを送れる「ソーシャルギフト機能」を搭載しているのが特徴だ。

「MOO:D MARK by ISETAN」では、SNS運用分析ツール『Social Insight』と総合デジタルマーケティングツール『User Insight』を導入し、SNSとWebを連動させて施策を回している。今回は『User Local Digital Marketing Day』より、三越伊勢丹の小石祐紀乃氏が登壇した「三越伊勢丹ムードマークバイイセタンの事例に学ぶ、SNSとWebを統合した分析と生成AIを活用したWeb施策」のレポートをお届けする。

株式会社三越伊勢丹 ギフトデザイン営業部 ムードマーク マーケティング担当 小石 祐紀乃氏
株式会社三越伊勢丹
  • ギフトデザイン営業部 ムードマーク マーケティング担当
    小石 祐紀乃氏

UGCと売上には、強い相関関係がある

UGC(User Generated Content=ユーザー生成コンテンツ)とは、企業ではなく一般ユーザーが制作・発信するコンテンツのことで、SNSへの投稿や商品レビュー、ブログ記事などが挙げられる。昨今、多くの企業がUGCの重要性を感じているが、「本当に売上につながっているのか」と疑問を感じることもあるだろう。

「MOO:D MARK by ISETAN」では、Social InsightとUser Insightのデータを一括して分析できる機能を用いながらUGCと売上の相関を見出しており、小石氏は「別のツールを開いて比較する手間がなくなりました。同じ画面に数値が可視化されて分析できるので、日常的に使いやすいと感じています」と両サービスの連携について語った。

User InsightとSocilal Insightのデータが一括分析可能に!

「MOO:D MARK by ISETAN」の過去13ヶ月のデータを分析したところ、UGC件数とCV数には強い相関関係があることがわかった。これは小石氏も実感しており、フォロワーが多くない一般のアカウントの「MOO:D MARK by ISETAN」に関する投稿が数万リポストされた際、Webサイトへのアクセスは約7倍、CVも増加したという。

「以前、インフルエンサーさんに拡散を依頼しても反応がないケースもありました。一般の方の投稿は、心から『いいな』と思ったときに生まれるため、見た人にも響いて行動を呼び起こすのだと思います」と小石氏。

UGC、CVの年間推移について

また、UGCは売上だけに関係するのではない。販売前の告知に対するUGCを確認することで、初速の予測や事前準備にも活かせる。「告知のタイミングでUGCがこれだけ増えたのであれば、再販に向けた動きも想定しておくといった対策が考えられます。実店舗と連動した企画であれば、お客様が『初日に買えるのかな』といった不安の声をあげるときもあります。その際は、ホームページなどで当日の案内を丁寧に流すことで、お客様が安心してイベントを楽しんでいただけるようになります」と、小石氏は活用方法を教えてくれた。

見えている傾向:販売前のUGCの発生量は初日の売上に大きく影響する

反対に、販売前の告知をしたにもかかわらずUGCが少ない場合には、追加の告知を検討することもできるだろう。UGCを把握することは、売上を増やすだけでなく、売上を落とさない体制作りにも活用できるのだ。

ポップアップ機能はユーザーの行動を「後押し」できる。ABテストも活用しユーザーニーズに合わせた配信を実現

SNSで認知を獲得し、Webサイトへの流入を増やしたとしても、購入に至らなければ意味がない。そこで小石氏が実施したのが、User Insightに搭載されている「ポップアップ機能」の活用だ。User Insightではテンプレートが用意されているため、ほぼノーコードで複数種類のバナータイプを作成できる。

「6周年を迎えてサイトへの集客が伸びてきたところで、次はCVを高めなくてはと考えていました。そこで、サイトに訪れたユーザーを後押しする機能としてポップアップは効果的だと感じました。User Insightでは手軽にポップアップを配信できることも、実装に踏み切れた大きな要因です」と小石氏は教えてくれた。

テンプレート機能も充実

中には、ポップアップは「ユーザー体験を低下させてしまうのでは」「結局クリックされずに終わってしまうのでは」と感じる人もいるだろう。しかし、ポップアップは適切な配置でユーザーが求めている内容を記載すれば、ユーザー体験を損なわずに導線を構築できる。緊急性が高い告知での活用として、小石氏は「父の日」における事例を挙げた。

「『父の日』や『母の日』といった日にちが決まっているイベントの場合、お客様は直前に急いでプレゼントを用意するケースがあります。そこで、掲載ページや期間を絞って『当日までSNSで送信OK▼』『最短翌日出荷▼※土曜除く』といったポップアップを配信した結果、クリック率が過去平均の2倍以上になりました」と小石氏は成果を教えてくれた。

緊急性が高い告知での活用

同じ「父の日」の期間中、小石氏は配信するバナーでABテストも実施していたという。「送料無料」と「最短当日出荷」のバナーを比べたところ、「最短当日出荷」の方が高いクリック率を示したため、お客様の「早く届けたい」という強いニーズが見てとれた。小石氏は「この結果を見てニーズを把握できたので、次のイベントにも活かしていきたいと思います」とPDCAを回し続けている。

配信のABテストで勝ちパターンを把握

また、商品ページだけでなく、特集ページでもポップアップを活用している。「MOO:D MARK by ISETAN」では、バイヤーが全国各地に足を運んで商品を作る背景などを聞いて紹介しており、関連する商品を見ているユーザーにサイト流入を促すポップアップを配信しているという。

User Insightでは顧客IDと紐づけたポップアップの配信も可能であり、今後は新規ユーザーに対して会員登録を促すもの、既存ユーザーには特別なキャンペーンを案内するものといった出し分けも考えられるだろう。

生成AIを活用してSEO業務の効率化と数値改善を同時に実現。検索流入126%、CV230%という成果に

Social サイト運営において、避けて通れないのが「業務効率化」の課題だ。特にSEO対策における記事の執筆やリライトは、膨大な時間を要する作業だと言えるだろう。そこで小石氏は、User Insightに搭載された生成AI機能をリライトの補助機能として活用している。

小石氏は「User Insightは、おすすめの対策キーワードを提案してくれます。通常であれば、どのキーワードを狙うのかをゼロから調査しないといけませんが、その必要がなくなります。また、他社の上位記事を一括で表示してくれるため、1つずつ見にいく手間もありません」と語った。

AIを使ったSEO対策について

実際に小石氏は「顔合わせ 手土産」というキーワードを狙った記事のリライトについて例を挙げた。「User Insight で分析したところ、『両家』『両家顔合わせ』『避ける』といったキーワードが足りないというアドバイスをもらいました。それだけでなく、どのような文章にリライトすればよいのかまで提案してくれたため、サイトのメンテナンスにかかる工数は大きく減りました」と小石氏は教えてくれた。

AIを使ったSEO対策について

User Insightは文章修正の提案をしてくれるだけでなく、記事内に追加するとよい内容も箇条書きで表示してくれる。「『お菓子を選ぶ理由が不足している』と指摘されれば、その項目を追加するだけです。ゼロから考えるのは大変ですが、AIがたたき台を作ってくれるので、私たちはそれを手直しするだけで済みます。心理的にも実務的にも、負担が大幅に減りました」と小石氏は業務の効率化を実感しているようだ。

User Insightによるリライトは、業務を効率化するだけではない。アドバイスに従ってリライトを行った結果、わずか数日後に検索順位が上昇した。最終的に、前年比で検索流入は126%、CVは230%、セッション数は128%と大きく成果を出している。

User Insightを活用したリライトの効果は、業務効率化にとどまらない。AIエージェントモードで作成したいキーワードを入力すれば、AIからの質問に答えるだけで「タイトル」「構成案」「本文」を自動で生成してくれる機能もある。さらに参照ファイルやURL、参照しないドメインも指定できるため、自社の独自性を保ったコンテンツを制作することが可能だ。

「『MOO:D MARK by ISETAN』は6周年を迎え、コンテンツの精度を高めていくフェーズに入りました。これからもSocial InsightとUser Insightをうまく組み合わせて活用し、SNSとWebを連動させた施策を回していきたいです」と小石氏は締めくくった。

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